デグーの飼育・魅力、小動物の情報を発信するブログです。
menu
search
最新記事

デグーの動物病院選び5つのポイント!かかりつけは2軒あると安心

この記事をシェアする

f:id:torus1:20180801073044j:plain

犬や猫と比べて、デグーの動物病院探しに苦労している方は多いのではないでしょうか。「安心して任せられる動物病院を見つけたい!」そう思っている方はたくさんいると思います。

「ホームページにエキゾチックアニマルと書いてあるから。」「最先端の医療機器がある病院なら腕が良さそう。」など、病院選びの判断材料はたくさんあります。
でも、実際は「理想的な病院なんて、そう簡単にみつからない!」と、スッキリしないまま、なんとなく通院している場合も・・・

信頼できる獣医師を見つけることは重要ですが、少ない情報の中からそういった獣医師を探すことは本当に大変です。そこで、獣医の視点で「デグーの動物病院を選ぶポイント」を解説します。(執筆者:animal_care_information

 

1.時間で選ぶ「デグーとのライフスタイルに合わせる」

1つ目のポイントは、デグーを連れて出発してから帰宅するまでの所要時間です。診療時間はホームページ等で簡単に確認できるため、動物病院を選ぶおおまかな目安になります。

メモ

  • 仕事が終わってからでも連れて行けるか。
  • 緊急時に対応してくれるか。
  • 土・日・祝日は診療しているか。

デグーを動物病院に連れていくとき、どんな条件を重要視するのかは飼い主のライフスタイルによって変わってきます。上の条件をすべて満たしている必要はありません。「評判がいい病院だから、ここに決めたけれど、いざ通院してみたら待ち時間が長くて・・・」なんてこともあります。

春~夏にかけては、動物病院の繁忙期なので混み合うことが予想されます。
しかし、受診のたびに待ち時間が長いと重症なデグー、高齢のデグーにとっては大きなストレスとなります。

また、駐車場の停めやすさや受付システム(完全予約制かどうか)なども所要時間に影響します。「時間で選ぶ」といっても、いろいろな視点があるので飼い主のライフスタイルに合わせる必要があります。

2.場所で選ぶ!ムリなく通院できる動物病院を!

2つ目のポイントは、デグーの対応をしてくれる動物病院がどこにあるか。所在地はネットで確認できることがほとんどです。理想なのは自宅の近くですが、そういった病院はなかなかありません。

健康診断なら、通院は年に数回ですから「遠くても車で連れて行ける」と判断できます。動物病院が遠くてもそれほど負担ではないでしょう。

ところが「目が赤い」、「脱毛している」といった日常的な症状では、短期間に何回か通院する必要があります。この場合、ムリなく通院できる動物病院を選ぶことが大切です。緊急時のためにも、近場でかかりつけを見つけておくことをオススメします。

また、交通渋滞や待合室の環境(車で待つ場合があるのか)、実際に診察を受けるまでの流れを把握しておくと安心です。

3.専門性で選ぶ!エキゾチックアニマルではなくデグーに詳しい動物病院を!

3つ目のポイントは、動物病院の特徴(専門性)です。ホームページに詳しい病院紹介が掲載されていない場合は口コミを参考にするなど、情報収集が必要です。

診療実績に「デグー」と書かれていれば、まずは安心です。ただし、あくまで「過去にデグーを診療しました」ということであって、「デグーの病気に精通している」という証明にはなりません。

また、特定の時間帯だけエキゾチックアニマルの専門医が外来を担当している場合もあります。この場合は動物病院側に合わせたスケジュールを組む必要があるので、今後の予定を相談するための準備をしておく必要があります。

同様に、精密検査や手術についても事前予約が必要な場合があります。「これからデグーを連れて行っても大丈夫か」、必ず事前に電話で確認することをオススメします。

このほか、日頃から獣医師がエキゾチックアニマルについて勉強しているか(学会参加による休診のおしらせや、専門誌での発表実績など)も、動物病院選びの目安になります。

しかし、デグーに関する知識があっても、あえて「デグーの診療が得意です」とは標榜(ひょうぼう)していないかもしれません。つまり、ネット上の情報だけで動物病院の特徴を判断するのは難しいと言えます。

そのため、健康診断などで事前に1度受診しておくことをオススメします。カルテがあれば、動物病院との連絡もよりスムーズになります。これは動物病院との相性を調べる上でもオススメです。

4.目的で選ぶ!受診理由を明確に!

4つ目のポイントが最も重要です。受診理由をはっきりさせましょう。目的がはっきりすれば「外科が専門なのか、内科治療が主体なのか」といったことも、動物病院選びの指標になります。

受診理由

  • 急な病気や怪我なのか
  • 健康診断なのか
  • セカンドオピニオンが欲しいのか
  • 今後もその動物病院でお世話になりたいのか
  • 入院や手術が必要か
  • 通院だけで対応できそうか

高齢のデグーや慢性疾患(良性腫瘍など)、問題行動(ケージかじりなど)では、比較的長期にわたって動物病院と連絡を取り合うことになります。目的がはっきりすれば、動物病院を選びやすくなります。

5.相性で選ぶ!動物病院との相性は重要!

動物病院との相性

5つ目のポイントは「納得して通えるか」です。ネットでさまざまな口コミなどを調べたとしても、最終的にどの動物病院を受診するかは自分で決めなければいけません。

「デグーの飼い主さんからの評判は良いけれど、遠いので獣医師とのコミュニケーションが十分とれない。でも、大事なのは技術だから」
このように、遠くてもそこに通いたいと思ったなら相性が良いといえます。

「そこまでエキゾチックアニマルに詳しくないけれど、通院しやすい」この動物病院には「近所」以外に「説明が丁寧」、「獣医師が信頼できる」など、他の利点もあるはずです。

デグーの動物病院は一箇所に決める必要はありません!

共働きの家庭では複数の小児科をかかりつけにしていると聞きます。ライフスタイルが多様化する中で、動物病院だって一箇所に決める必要はないではないでしょうか。

ちなみに、動物病院を次々に変える「ホスピタル・ショッピング」という言葉があります。ホスピタル・ショッピングとは、かかりつけを持たず病院を転々とすることです。

その結果どの動物病院とも疎遠になってしまい、適切な時期に治療が受けられず、悪化したり重大な病気を見逃してしまう可能性があります。結論として、自分に合ったかかりつけの病院が2軒あると理想的です。デグーの状態に応じて、動物病院を上手に使い分けてください。