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デグーと暮らしている飼い主のブログです。デグーの飼育、デグーの魅力など、デグーに関することを載せていきます。

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デグーの主食は牧草?牧草の種類と選び方

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牧草はデグーの食生活にとって欠かせません。
同時に「デグーの好みに合った牧草を探すのは難しい」という声も耳にします。

食い付きの良さを基準に、いつも同じメーカーや産地の牧草を購入している方は多いでしょう。
それではどうやって牧草を選んだらいいのか?牧草をいくつかのタイプに分類しながら解説します。
(執筆者:animal care information)

まずは牧草を知ろう

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嗜好性の高さは何に由来しているのでしょうか?
「美味しさ」は絶対として、ほかに「食べやすさ」や「鮮度の良さ」なども挙げられます。
良質な牧草を選ぶための基本知識をまとめてみました。

牧草の種類と栄養

牧草にはいわゆる生牧草と乾草の2種類があります。

・生牧草
生牧草は市販されているほか、自宅で種子から育てることもできます。
乾草と組み合わせて上手に取り入れるといいでしょう。

また、最近では「生牧草を乾燥したもの」も出回っています。
乾燥過程で多少のロスは出るものの、栄養的には生牧草から水分を除いたものと解釈していいでしょう。

・乾草
乾草の特徴は、比較的長期保存が可能なことです。
乾草のなかで最も一般的なチモシーは、流通量が安定しているため多くのメーカーが収穫期や産地ごとに複数の種類を扱っています。

チモシーの平均的な栄養価を知るため、下の表にいくつかのメーカーのパッケージ表示を載せてみました。

チモシーの成分比較

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この数字のバラツキを大きいと捉えるか、小さいと捉えるかはさておき、

  • 同じチモシーでも産地や収穫の仕方によって成分が異なる
  • 成分表示の項目が統一されていない
  • 販売形態(20kg単位などのバルク販売等)によっては、成分が表示されていない場合もある

これらのことを覚えておきましょう。
つまり、成分表はあくまで目安として考えます。

チモシーには一番刈り、二番刈り、といった収穫期による分類があります。
小動物用に市販されているものは三番刈りまでと思ってよいでしょう。
一般的には、一番刈りと比べて二番刈りや三番刈りの方が草が柔らかい傾向にあります。

栄養価は一番刈りが最も高いとされていますが、それは同じロット(収穫した畑が同じ)間で比較した場合です。
そのため、天候などの生育条件によっては「二番刈りBが一番刈りAより栄養バランスが優れている」ということもあり得ます。

また、ロング、ショート、ソフト、などの分類もあります。
牧草の長さや硬さによる分類ですので「食べやすさ」の指標になるでしょう。
一般的に、幼齢・老齢のデグーにはソフトタイプが推奨されています。

つまり「ソフトタイプ」は柔らかくて食べやすいけれど、栄養価が最も高い牧草ではないことがわかります。

デグーの主食はチモシー?

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チモシーはデグーの主食でしょうか?
答えは「イエス」でもあり「ノー」でもあります。
(ペレットの主成分も大部分がチモシーです)
野生のデグーは、さまざまな草や葉、樹皮や根、少量の種子や果実などを食べて生活しています。

日本と住宅環境が異なるヨーロッパでは、森や庭から何十種類もの植物を集めてきてデグーの餌にしているようです。
ドイツ人に「デグーにどんなチモシーをあげていますか?」と質問しても、「あなたはなぜデグーにチモシーをあげているのですか?」という質問がかえってくることでしょう。

デグーの主食として「チモシーを与える」という発想は、おそらく日本特有のものではないかと思います。
そのため、チモシー以外の牧草を好むデグーがいて何の問題もありません。
むしろ、とても自然なことです。

具体的には、チモシー以外に以下のような牧草が市販されています。

アルファルファ

別名ルーサン。高カルシウム、高タンパク。食べ過ぎると消化不良を起こす場合がある。
栄養要求量が高い幼齢のデグーや妊娠中のデグーに適している。
キューブ状に圧縮したタイプも売られている。
開花後に収穫されたものは推奨しない。

ウィート

それほど流通はしていない。
小麦のストロー(茎)の部分で、線維が40%近くを占める。
栄養バランスが偏るため、主食には向かない。
敷料などに利用できる。

オーチャードグラス

海外製品が市販されている。
粗タンパク7%以上、粗脂肪1.5%、粗線維32%(参考値)と、成分はチモシーとそれほど変わらない。
不断給餌(食べたいだけ食べさせること)しても問題はない。

オーツ

香りが良く、嗜好性が高い。
ペレット状のタイプも売られている。
チモシーと比べてミネラル含量が低いため、他の牧草を併用するとよい。

クレイングラス

低カロリー、低カルシウム。
減量させたいとき、また、細めの草を好むデグーにも適する。
成長期には適さないが、不断給餌しても問題はない。

スーダン

チモシーとは逆に、刈り取り時期が遅いほど茎は太い。
化学肥料を使用した場合、硝酸塩が多く含まれ、有害な場合がある(不自然に濃い緑色を呈していることで見分けがつく場合がある)

バミューダ

ヘイタイプ(青刈りしたもの)とストロータイプがある。
ストローといえども柔らかく、嗜好性は良好。不断給餌しても問題はない。

イタリアンライグラス

嗜好性が高く、サイレージ(牧草を発酵させたもの)にも適している。
不断給餌しても問題はない。
品種によって栄養価が多少異なるが、主食として利用できる。

これらを混播(こんぱ)したもの(種まきの時点で、イネ科とマメ科をミックスしたもの等)

海外製のものが時々売られている。
原則として、デグーには推奨しない。
※スーダン以外の牧草でも同様の現象がみられる場合がある。

結論として、特定のチモシーだけを与えるのではなく、例えば、

  • 妊娠中のデグーや幼齢のデグーには、栄養価が高くカルシウムも豊富なアルファルファをプラスする
  • 老齢のデグーには、嗜好性が高い他の種類の牧草や野草、干し野菜などをプラスする

など、デグーのライフステージに合わせて栄養を補う工夫が必要です。
チモシー以外の食材を与えてもいい、という情報は、単調な食餌に飽きやすい性格のデグーにとって朗報かもしれません。

ただし、偏食を助長しないようプラスする食材の選択には注意してください。

チモシーは保存状態も重要

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チモシーひとつ取っても、さまざまな種類があることがわかりました。
また、同じメーカーや同じ原産国であっても、収穫の条件によっては味も栄養価も異なる可能性があります。

せっかくみつけた嗜好性の高い牧草とは、長くお付き合いしたいですね。
そのためには保存状態にも気を配りましょう。

セールだからといって、古いロットを買わない(保存状態によっては栄養価が落ちていたり、虫がわいてくる可能性があります)。

異物の混入に注意
特にバルク(段ボール単位など)で購入すると、収穫時に使用したビニールや金属片などのゴミ、場合によっては動物の死骸などが混入している可能性があります。

高温多湿の環境で保存しない(理想は冷暗所。涼しい場所、乾燥した場所で保存する)
適切な保存場所が確保できない場合は、まとめ買いしない。

湿気を含んでしまった牧草は、天日干しや電子レンジで「パリパリ感」を復活させることができます。
嗜好性は高まりますが、牧草の栄養価が新鮮な時の状態に戻るわけではありません。

・メーカーによっては、保管場所や梱包の都合で牧草が細断され、「粉状に細かくなった牧草が多く混入している」など、牧草の原型が損なわれてしまっていることがあります。

以上の注意点を参考にしながら、少しでも収穫時に近い状態で牧草を保存できる方法を検討してみましょう。

デグーの歯の健康のためにも牧草を!

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「うちのデグーは、パリパリした牧草が好き」
「穂先の部分が好き」
「カナダ産の食いつきがいちばん」
など、色々な好みがあるでしょう。

また、においを基準に牧草を選ぶこともあると思います。
香ばしい乾燥したにおいの牧草もあれば、乳酸発酵が進んで漬け物のような酸臭がする牧草もあります。

牧草は複数の種類をストック!

こうしたデグーの好みも尊重したうえで、災害時のように特定の業者さんから牧草が購入できない場合を想定しておくことが重要です。

災害時にはいつもの牧草が購入できないこともあります。
そのためにも普段からさまざまな種類の牧草に慣らしておくと安心です。

あまり食べてくれない牧草は思い切って敷料にするつもりで、常時2~3種類の牧草をストックし、ミックスしてフィーダーに入れたり、ローテーションで給餌するのも一つの方法です。

また、牧草を食べると咀嚼回数が増えることで消化が促進され、奥歯(臼歯)の伸びすぎ防止にも良いとされています。
ペレットと牧草では咀嚼(そしゃく)時の口の動きが異なります。

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単純に固いものを食べれば歯が摩耗する、というわけでもないようです。
チモシーベースのデグーフード以外にも、さまざまな単味成分のペレット(オーツペレット、大麦若葉ペレット、くわの葉ペレットなど)が販売されています。

みかけ上の成分は同じですが、「歯の健康」という観点からは、原材料の植物と繊維を細断し、加工したペレットは区別して目的に応じて利用した方がいいでしょう。

以上、毎日の牧草の選択に役立ちそうな情報をまとめてみました。