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デグーの不正咬合ってどんな病気?―普段から気をつけたいチェック項目

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デグーの歯の健康を守りましょう♪

デグーの病気でもっとも多いのが不正咬合(ふせいこうごう)です。歯のトラブルで動物病院を受診した経験のあるデグーも多いのではないでしょうか。

それでは不正咬合とは具体的に「どのような病気なのか」「どんな点に気をつけたらいいのか」を解説していきます。
(執筆者:animal_care_information)

 

不正咬合とは?

不正咬合
出典:Leitsymptome bei Meerschweinchen, Chinchilla und Degu

不正咬合は、文字どおり歯並びや咬み合わせに問題がある状態をいいます。デグーの歯は生涯にわたって伸び続ける性質のため、定期的に歯をすり減らす必要があります。

歯が伸びすぎることの問題点

  • 口の中を傷つけてしまう
  • 歯並びに影響が出てしまう
  • 歯が折れたり、抜けたりします
  • 重症になると痛みが強くなり、ごはんを食べることができなくなる

また、歯の伸びすぎは直接目で見ることができない歯の根っこ側でもおこります。つまり口の中だけでなく、上下の顎の骨に向かって、不正咬合が静かに進行している場合もあるのです(レントゲン写真の矢印)。

レントゲン写真
出典:Leitsymptome bei Meerschweinchen, Chinchilla und Degu

不正咬合の原因は?

 

単純な不正咬合の場合、飼育環境の影響が大きいといわれています。
※遺伝的に歯並びが悪いデグーもいます

以下のような飼育環境は注意が必要です

  • フードやおやつに含まれるミネラルのバランスが悪く、歯の伸び方に問題が出る
  • ケージをかじる癖があり、歯に大きな負担がかかっている
  • 牧草をほとんど食べないため、歯がすり減らない
  • 虫歯や歯周病になりやすいおやつを与えている

虫歯や歯周病になりやすいおやつは、
・糖分の多いもの(糖蜜やショ糖などが入っているもの)
・歯石になりやすいもの(ドライフルーツなど)
※歯の間や表面に残ってしまうような柔らかくねっとりしたフードやおやつ
上記のようなものがあります。「コーンスターチを使ったサプリメント」も水分を含むとねっとりしますので、適量にとどめることをオススメします。

もちろんチョコレートなどは論外です。ペット用のおやつで、具体的に「これは絶対あげてはダメ」というものはありません。ただし、歯磨きのかわりになるような繊維質の(牧草など)を主体にした食生活が大切です。
(参考:デグーの食事。食べさせていいもの・悪いもの

不正咬合を発見するためのポイント

不正咬合は、年齢に関係なくおこります。通常は次のような症状によって歯の異常に気づくことが多いです。

症状例

  • 1かじり木などの玩具で遊ぶのを嫌がるようになった
  • 2固いペレットや牧草を食べなくなった
  • 3よだれが出る
  • 4歯ぎしりのような動作が増えた
  • 5口臭がする
  • 6くしゃみが出る
  • 7片方の目に異常がある(目やに、涙目など)
  • 8顔がピクピクする(神経症状)

デグーは痛みや病気に強い動物です。初期の不正咬合では、無症状の場合がほとんどです。上のような症状が見られたら、すでに不正咬合が進行している可能性が高いので、早めに動物病院を受診しましょう。動物病院に行くときは、症状を見極めて伝えるようにしてください。
(参考:デグーを動物病院に行くときのポイント3つ!受診目的は具体的に!

不正咬合
出典:Leitsymptome bei Meerschweinchen, Chinchilla und Degu

不正咬合の予防方法はあるの?

 

残念ながらデグーの不正咬合を完全に予防することはできません。
ただし、いくつかの予防策が挙げられます。

歯の伸びすぎを防止する

歯をすり減らしたいからといって、固いものをあげればよいわけではありません。これは、金属ケージを噛むと不正咬合が悪化することからも理解できると思います。むしろ、もぐもぐと歯を石臼(いしうす)のように動かして、牧草などの食べ物をすりつぶす動作が重要です。

ペレットだけでも栄養的には問題ないかもしれませんが、牧草や野草・種子・干し野菜などを与えることで、奥歯を使って噛む回数が増えます。また、適切な量の唾液が出るようになり、虫歯や歯周病予防にもつながります。

ケージ齧りをやめさせる

ケージ噛りの原因は、デグーが退屈している場合がほとんどです。ケージから出して遊んであげるのも一つの方法です。かじり木や殻付きクルミ、まつぼっくりなど、デグーが遊べるおもちゃなども考えてみてください。最近ではさまざまな知育玩具も売られていますが、手作りの玩具でも十分です。

ケージ齧りが癖になり、やめられなくなってしまう前に対策することをオススメします。ケージレイアウトのちょっとした変更でも、気が紛れることがあります。
(参考:デグーの歯の健康とケージ齧り対策)

デグーは賢い動物です。飼い主がケージ齧りをやめさせたいと思っていることを理解できます。それでも齧る場合は、以下のような理由があります。

ケージを齧る原因

  • 1部屋んぽに慣れてしまって、ケージが狭く感じる
  • 2発情期のイライラ
  • 3ケージを齧ると、かまってもらえる

3番目は飼い主が意識していないことが多いかもしれません。つい「やめなさい!」と声をかけたり、おやつを与えたり、ケージから出してあげたりしていませんか?これでは逆効果で、デグーは「ケージを齧るといいことがある」と間違って学習してしまいます。

不正咬合になってしまったら?

 

定期的に動物病院で治療が必要になることが多いです。伸びすぎた歯を削ったり、必要な場合は歯を抜いたりします。痛み止めや化膿止めのお薬が処方されることもあるでしょう。さらに重症の場合は、手術が必要になります。 動物病院での治療以外に、自宅では次のようなことに気をつけましょう。

不正咬合を悪化させる原因の対策!「飼育環境の見直し」

  • ケージを細かいメッシュ状のタイプに変えると、幅広のタイプより齧りにくくなります。
  • ロングタイプの牧草をほとんど食べない子には、ソフトタイプやショートタイプを試してみるといいかもしれません。
  • 複数のペレットを混ぜてあげている場合、いつも同じペレットだけが残っているかもしれません。選び食いによる栄養バランスの偏りを防ぎましょう。

新しい飼育環境への切り替え

飼育環境を見直したうえで、歯の状態が落ち着くまで、新しいお世話のしかたを取り入れます。たとえば、歯の痛みがあるデグーに大量の牧草を食べさせようとしても難しいですよね。必要に応じて、強制給餌に使用する柔らかいフードで栄養補給してあげる必要があるかもしれません。

食べる量が減ってしまうと、胃腸の健康に悪影響を与えます。胃腸の動きを助けるお薬を使ったり、整腸剤(乳酸菌など)を与える方法もあるでしょう。玩具も工夫して、「齧る」以外の遊びを増やしてあげましょう。

症状に合わせて長期戦で頑張る

不正咬合

不正咬合は遺伝的な要素を含め、さまざまな原因が複雑にかかわっている病気です。普段から飼育方法に気をつけていても、完全には発生を防ぐことはできません。

また、不正咬合は「動物病院で歯を削れば治る」という認識は間違っています。1ヵ所で症状が出たら歯や歯茎、顎の骨など、あちこちに隠れたトラブルがひそんでいる可能性があります。

何回歯を削っても治療の終わりが見えない、なんていうケースもあるでしょう。歯を削る治療は「症状を軽くするための治療」であって、「病気を治すための治療」ではないからです。不正咬合の土台には「歯並びの問題」があります。残念ながら、現時点ではデグーの歯列矯正をする技術はありません。

飼い主にとって「病気が治らない」というのは非常にストレスだと思います。
でも、病気の性質がある程度理解できれば、完治にこだわる必要がないことがわかっていただけるのではないでしょうか。日頃から主治医の先生とよく相談し、デグーをよく観察して不正咬合とうまく向き合っていきましょう。