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環境エンリッチメントを動物飼育に取り入れよう!

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デグーの環境エンリッチメントとは?

動物を飼育する人なら知っておきたいのが「環境エンリッチメント」というキーワードです。それでは環境エンリッチメントとはなんでしょう?市民ZOOネットワークによると以下のような説明がされています。

環境エンリッチメント(environmental enrichment)とは、「動物福祉の立場から、飼育動物の“幸福な暮らし”を実現するための具体的な方策」のことを指します。

参考:市民ZOOネットワーク

飼育するペットは「幸福に暮らしてほしい、幸福にしたい」と飼い主さんなら思うのではないでしょうか。すでにペットを大切に飼育されている方も、これから飼育しようと思っている方も「環境エンリッチメント」を取り入れてみませんか?

 

環境エンリッチメントとは具体的にどのようなもの?

環境エンリッチメントは、物理的環境と社会的環境を「動物が本来生活する環境に近づける」ことで、動物たちの生活の質を向上させるものです。物理的環境、社会的環境をどう整備し、対策していけばいいのか具体的にみてみましょう。

環境エンリッチメントとは、動物園等における物理的環境(ケージや運動場、玩具といった施設等そのものの側面)及び社会的環境(同種の他個体や飼育者(ひと)との関わり)を、動物本来の生活に近づけることにより、飼育動物の生活の質の向上を図ろうとするものである。

参考:環境省

環境エンリッチメントの物理的環境とは?

 

物理的環境は構造的環境と書くこともあります。動物の習性に合った道具を入れたり、設置したりすることで本来の生活に近づけることができます。

例えば、猫を飼う方がおもちゃを与えたりキャットタワーを入れたり、爪とぎができるようにしたりすることも環境エンリッチメントの物理的環境です。小動物では止まり木や巣箱を置いたり、トンネルを設置したりすることが物理的環境になります。

環境エンリッチメントの社会的環境って?

社会的環境は、飼育する人とのかかわりや他の個体(同種・多種)とのかかわりです。群れで生活する動物は、飼育する人に慣れることが当てはまり、群れの一員をすることになります。

環境エンリッチメントの例「動物園」

動物園

環境エンリッチメントの取り入れは、動物園や水族館などで多くみられます。
また、動物実験施設や家畜など、産業動物の飼育にも環境エンリッチメントは取り入れられています。ここでは動物園の例をご紹介します。

常同行動を減らす

 

動物園にいる動物たちが檻の中を行ったり来たりするなど、繰り返し行動をとっているときがあります。これは常同行動とよばれ、ストレスが原因で生じると考えられています。

そのため、環境エンリッチメントを取り入れ、常同行動を減らしていくよう飼育環境に遊び道具を入れたりします。
また、餌を隠して狩猟本能を刺激したり、高いところへ登れるようにするなど。動物の生態に合ったさまざまな対策をとる動物園が増えてきています。

オラウータンの例

オラウータンは動物園では床の上で飼育されることが多かったのですが、本来は樹木の高いところで生活し、高所を移動する動物です。

最近は空中散歩ができるように整備したり、樹木を用意し木陰で休んだり、木の上でくつろいだりすることができるようになっています。多摩動物公園や旭山動物園では、高所を移動するオラウータンを見上げてことができるようになっています。

のぼりべつクマ牧場

のぼりべつクマ牧場では、2017年から獣舎に遊具を入れることを取り組んでいるようです。こぐま牧場では、木箱に餌を入れ、高いところにつるしました。

すると、クマが木の棒に登って木箱を揺らして餌を落とします。これは野生のクマは木登りをして、木の実を揺らして落とすという環境を再現したものです。

家でのペット飼育へも応用できる

環境エンリッチメントは、もちろん家庭でのペット飼育にも取り入れることができます。ペットのために部屋作りをしていたら、気づかないうちに「環境エンリッチメントを考慮したものになっていた。」なんてこともあるかもしれません。

飼育下のデグーの場合

 

野生下のデグーは南米アンデス山脈のふもとにすみ、巣穴を掘って群れで暮らしている動物です。穴掘りができるように、深めに床材をしいてみるのもいいでしょう。野生のデグーは荒れた地で餌を探して移動しています。その環境に近づけるために、いつも餌入れだけには入れず、たまには隠してみましょう。

ジャンプ力があるので、少しだけ高さのあるケージを用意します。巣穴のかわりに、落ち着いて過ごせる巣箱も入れておくのもいいかもしれません。
(参考:デグーの快適お部屋作り。

飼育下のモルモットの場合

モルモット

モルモットもデグーと同じく南米アンデス出身のげっ歯類です。デグーのように高くジャンプはせず、比較的おとなしい動物です。だからといって、狭いケージで飼うと運動不足でストレスも溜まってしまいます。床面積の大きめな、ウサギ用ケージなどで飼育しましょう。

 

歯が伸び続けるので、齧り木を入れておくとともに、乾燥した牧草を常に与えます。デグーと同様、巣穴のなかで生活する動物です。トンネルや巣箱があると身を隠すことができるので、落ち着いて過ごせるようになります。

飼育下のスナネズミの場合

スナネズミ

スナネズミはモンゴルの乾燥した地域に生息していた動物であり、げっ歯目の仲間です。モルモットと同じく、地上で暮らす動物なので、ある程度床面積のあるケージを用意します。地下にトンネルのような巣穴を掘って暮らすので、巣箱を用意してあげましょう。穴が掘れるように、深めに床材を敷いてあげてもよいかもしれません。

デグー・モルモット・スナネズミとも、日本の湿気の多い夏は苦手です。夏はエアコンをかけて湿度を下げ、涼しくしてあげることも環境エンリッチメントとなります。

環境エンリッチメントを取り入れるときに注意したいこと

環境エンリッチメント

元々が群れで生活するからといって「デグー・モルモット・スナネズミ」など、小動物の多頭飼いは、飼い主にとって現実的でないことも十分にあります。実際、私も2匹までが限度と考えています。飼っている人のできる範囲で動物の生活を向上させることが、現実的な環境エンリッチメントになります。

飼育下における環境エンリッチメントの例

  • 止まり木を入れる。
  • 砂浴びの砂を置いてあげる。
  • ジャンプしても差し支えないケージ用意する。

これらのことだけでも本来の生活に近づけることができます。環境エンリッチメントを重視すると、ペットのストレスをかなり軽減できます。ペットがストレスなくのびのび暮らしていくことは、飼い主さんの気持ちにも余裕がでてくるのではないでしょうか。