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デグーの臭い対策!ケージ周り・デグー用品の消臭・防臭・除菌まで徹底解説!

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ペットの消臭・防臭・除菌対策

デグーは臭う?臭わない?我が家がデグーのお迎えを検討したとき、「におい」があるかどうかは重要なことでした。

はじめてのペットを飼育するとき、気になる点はいくつもあると思います。例えば犬だったら「しつけ」の方法。猫だったらおしっこによる「臭い」の対処法。

臭いについては小動物も同じで、我が家がデグーをお迎えしたとき3つの点が決め手となりました。

ポイント

  • 1夜行性ではないこと(音がすると神経質で夜眠れない)
  • 2大きな声で鳴かないこと(飼い始めた当時、賃貸のアパートだった)
  • 3臭わないので掃除が楽(臭いに敏感なのにズボラな性格)

特に3つめの「お掃除を毎日しなくても、ほとんど臭わない」という説明に惹かれて飼うこと決めたくらいです。飼ってみると本当にデグーの体からはキツイ臭いがしません。
しかし、次第に部屋のあらゆるところからデグー臭を感じるようになりました。

多くの飼い主さん「この臭い」を感じているのではないでしょうか。体からは臭わないのに部屋にはデグー臭がする。一体これは何の臭いでしょう。今回はこのデグー臭の正体と消臭・防臭について徹底解説していきます。
(執筆者:hanatorapooh

 

デグーには「臭腺」がない?

生き物を飼う上で、どうしても気になるのが「ペット臭」です。排せつ物の臭いはもちろんですが、ペットの体臭は多くの飼い主が悩むことだと思います。ペットが持つ独特な臭いの原因は「臭腺」と言われ、動物がもつ強いニオイのある液を分泌する腺のことをいいます。

この臭いで有名な小動物はフェレットです。お尻の穴の付近にある「臭腺」から悪臭を放つ液体を出す機能があり、これが「フェレットはすごく臭い」と言われるゆえんです。
「臭腺」は自分の身を守るために野生の本能で備わった身体機能の一つ

しかし、「臭腺」は手術して取り除くこともできるので、最近のペットショップでは手術をして売る事が多く、フェレット=臭いというのは古い話のようです。

ハムスターやうさぎにも臭腺があります。臭腺の主な役割としては、縄張りの主張や異性へのアピールです。では、デグーはどうでしょう。

デグーは草食動物です。雑食性であるハムスターやネズミなどよりも、体臭は少ないと言われています。フェレットのように、身を守るために臭いの強い体液を出したり、マーキングをする役割の臭腺がありません。

これがデグーが臭わない動物と言われている理由です。では、臭わない動物だと言われているのに「なぜデグーは臭う」と感じるのでしょう。

デグー臭の正体

デグー臭の正体を突き止める前に、まずデグーの習性をおさらいする必要があります。デグーはトイレを覚えない動物です。同じ小動物でも、うさぎはトイレをちゃんと覚えます。

デグーは数多くいる小動物の中でも、稀にみる知能が高い動物です。感情が豊かで、名前を覚えたり芸を覚えたり。そんな賢い動物なのに、なぜトイレを覚えられないのでしょうか。

それは「おしっこ」が手段の一つになっているからです。お気に入りの物や場所を主張するためのマーキングだったり、仲間とのコミュニケーションの手段として使われます。

手におしっこをかけられたことがある飼い主さんも多いのではないでしょうか。デグーにとっては、それも飼い主さんへのアピール方法だと考えられます。
(参考:デグーのオシッコから気持ちを読み取ろう

そんな手段としても使われるオシッコなので、デグーにトイレを覚えるという感覚はありません。ところかまわずしてしまう習性があるのです。

デグーによってはホイールで走りながらする子もいるので、ケージのあちらこちらに飛び散ってしまうことも。これを放置すれば、やがて悪臭に変わります。

これが普段私たちが感じる「デグー臭(おしっこ臭)」の正体です。言い換えれば、「おしっこの掃除さえしていれば体臭がないデグーは臭くない」となる訳です。

デグー臭を取り除く方法(デグー用品)

デグーに臭い対策

デグー臭を取り除くために欠かせないのは、こまめなお掃除。体は臭わなくても、あちらこちらに糞尿が飛び散る以上、掃除は必須です。

しかし、毎日すべてをバラバラにして掃除をするのは大変です。おしっこをよくする場所、例えば「ステップ・回し車」など、毎日濡れたタオルでさっと水拭きするだけでも全然違います。

それでも気になる場合は熱めのお湯で拭いたり、小動物用のお掃除スプレーを使って拭き取るのも効果的です。消臭・除菌の両方ができるカンファペットは、犬猫はもちろん小動物のペットにも使用できる商品になります。

木製ステップの臭い対策

かじり木にもなる木のステップは、デグーがおしっこをよくする場所です。シミになりやすく、放置すると臭いの元になるので定期的に洗う必要があります。

まずはぬるま湯につけ、いらなくなった歯ブラシでシミになった部分をこする。これだけでも十分きれいになりますが、頑固な汚れには重曹を使います。

我が家は掃除用の重曹ではなく、食品グレードの重曹を使っています。(もちろん掃除用の重曹でも大丈夫です)気になる部分を重曹でゴシゴシし、しっかり水洗いしたら風通しのよい日陰に干します。

天日干しにして日光消毒という方もいますが、木は直射日光に当てると曲がりやすくなるので、日光消毒はほどほどがいいかもしれません。

ケージの臭い対策

ケージ本体の掃除は1週間に1回程度しています。ケージのあちこちにおしっこが飛び散っている可能性が高いので、全体を水洗いするのがよいでしょう。大きいケージやアクリルケージなど、丸洗いが難しい場合はペット用のお掃除スプレーで隅々まで拭き取りましょう。

敷材の臭い対策

敷材を「チモシー・牧草類」にしている場合は、そのまま放置しているとおしっこで牧草が腐ることがあります。これが悪臭とカビの原因となることがあるので、こまめに替える必要があります。

我が家はペットシーツ派ですが、ゴミの日に合わせて取り換えています。ペットシーツのよいところは、おしっこと臭いを両方吸収してくれるところです。ケージも汚れないので、掃除がとても楽です。「おしっこの色・うんちの量」も一目瞭然なので、デグーの健康管理に一役買っています。

TORU
TORU
うちはチモシーを床材にすることが多いけど、「悪臭とカビの原因」になるので毎朝交換しています。もはや朝の習慣となっているので、交換しないと気になってしまいます(笑)

デグー臭を取り除く方法(部屋んぽ周辺)

デグーを部屋んぽさせている場合は、ケージだけでなく壁やカーテンなど、思いがけないところまで汚れている場合(おしっこが飛び散って)があります。定期的に「壁・床」を水拭きしましょう。(関連:デグー部屋散歩の注意点

カーペットのおしっこシミ

おしっこシミが付いたカーペットには、セスキ炭酸ソーダがオススメです。セスキ炭酸ソーダはタンパク質を分解する力があるので、おしっこ汚れにも効果抜群。スーパーやホームセンターでも手軽に買えます。

まず、おしっこされた場所を雑巾でふき取ります。セスキ炭酸ソーダ小さじ半分に、水100mlを加えてセスキ炭酸ソーダ水を作ります(最初からスプレータイプになっている物が便利です)。

スプレーボトルに入れてその部分に噴きかけ、雑巾などでたたきます。最後に水拭きして、ドライヤーで乾かせば完了です。カーペットの裏側に、乾いた雑巾やペットシーツを置いて作業すると水分が早く抜けます。アルカリ性が強いので、使う時はゴム手袋の使用をオススメします。

カーテンやカーペットの布は臭いをためやすく、部屋の換気をしないとニオイ移りする場合があります。しっかり掃除した後は、部屋の換気も忘れないようにしましょう。

【知恵袋】おねしょシーツで臭い対策

我が家では、部屋んぽをさせるときに粗相しながら散歩する困ったデグーがいました。カーペットや床はおしっこのシミだらけ。臭いもなかなか取れないし、掃除も広範囲に広がって本当に大変です。

そこで考えたのが、大きめの「おねしょシーツ」。大人用の物ならサッと敷けて、サッと片づけられて、サッと洗えるのでズボラな私にはぴったりでした。

これを数枚敷いて使用すれば床やカーペットも汚れず、洗濯機で洗えて経済的です。シーツなので素材も柔らかく、畳んで置いておけるので場所も取りません。
また、おねしょシーツなので消臭効果もバッチリです。粗相しながらお散歩する困ったデグーがいたら使ってみてください。

デグー臭を取り除く(デグー自身)方法!

デグー臭を取り除く(デグー自身)方法!

上記で述べた通り、デグー自身はほとんど嫌な臭いがしません。
しかしマーキングしたおしっこを踏んだり、多頭飼の場合は互いにおしっこを掛け合ったりと体や手足がおしっこ臭くなることがあります。

注意点

デグーが臭うからといって、決して水で体を洗ったりしないでください。濡れてしまうと体温調節がうまくいかずに、体調を崩すことがあります。

デグーの体についた「汚れ・臭い」は、砂浴びすることで緩和されます。デグーサンドにはゼオライトという鉱物が使用されており、アンモニア臭などを取り除く脱臭効果に優れています。(参考:デグーの砂浴び

砂浴びは体の汚れを取るだけでなく、体や手足に付いた尿の臭いを効果的に取り除きます。それでも体がベタベタすると思ったら、より目の細かい砂に替えてみてください。

寝床の布団をこまめに変えてあげると、数日でフワフワな毛並みに戻ります。デグーサンドは目が粗いものが多いですが、チンチラ用は目が細かい物が多いです。急に砂を変えると、砂浴びをしなくなる子もいるので、最初は半分ずつ混ぜて使うなどして様子をみてください。

【知恵袋】砂浴びで汚れ対策

我が家では、三晃商会「デグーサンド」とサンシード「ナチュラルダストバス」を混ぜた物を愛用しています。「ちょっと汚れが目立つな」という時は「ナチュラルダストバス」の量を増やして使いましょう。

「ナチュラルダストバス」はアメリカで採掘された100%の火山灰です。キメの細かい粒子が、細かく密生した被毛を持つ動物(デグーやチンチラ)毛の間に入り込み、被毛や皮膚を清潔に保ってくれます。

かなり粒子が細かいため、デグーが砂浴びすると砂が空中に舞ってしまいますが、見違えるほどフワフワになること間違いなしです。(マスクの使用が必要かもしれません)少々値段は張りますが、デグーサンドと混ぜて使うことで長持ちします。

デグーの汚れが気になる方は、一度試してみてください。

おすすめの消臭剤・除菌剤

おすすめの消臭剤・除菌剤

お掃除はしても、菌の繁殖が心配。そんな方に以下の商品を紹介します。ステップやケージの除菌に使用したいので、人や動物にも安心な成分の除菌剤をオススメします。

臭いの発生源を元から瞬間消臭できるカンファペット、アンモニア臭除去クリーナーのピーピークリーナー、以下で紹介する快適空間除菌水プリジアはオススメです。


快適空間除菌水プリジア
香料等が成分に入っていないのでベタつきがなく、特有なニオイも少ないのが特徴です。

その他

消毒用エタノールは揮発性なので拭き取りがいらず、カビの予防もできます。ケージの日々のお手入れに重宝しそうですが、フローリングや革製品などに使用すると変色したりワックスが剥がれたりします。火気厳禁商品でもあるので、火を使う場所での使用はやめましょう。

我が家の必需品として「除菌シート」もあります。ケージのそばに除菌シートを置いて、気になる部分をサッと拭いています。汚れと除菌が一度にできて、私のようなズボラさんにピッタリではないでしょうか。

気になる臭いを消臭&防臭

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おしっこの汚れは取れても、なぜか臭いだけ残ることもあります。徹底的におしっこの臭いをシャットアウトしたい方はカンファペットや「クエン酸」がオススメです。

「クエン酸」はアルカリ性を中和する作用があるので、アルカリ性のアンモニア臭に対して効果があります。小さじ1杯を200mlに水よく溶かし、スプレーボトルに入れて吹きかけて使います。

クッションやカーテンなど、頻繁には洗えない部分にも使用できます。クエン酸特有のニオイが気になる方は、アロマを数滴垂らして使用しているようです。ただ、こういった手間が面倒な方は「臭いの発生源を分解する」というカンファペットがおすすめです。

ペットのお掃除用消臭剤

カンファペット

うさピカヒノキア消臭スプレーは、ペットのトイレ臭を解消する消臭剤入りお掃除スプレーです。さきほど紹介したカンファペットと同じく、汚れだけでなく臭いも取り除いて除菌もできるという優れもの。

うさピカヒノキア消臭スプレーは頑固な尿石の除去もできるので、ケージ引き出しの掃除やステップなどの拭き取りに便利です。優しい香りがついている物もあるので、お掃除中も爽やかな気分になります。

臭いが気になるなら消臭タイプの床材がおすすめ!

ケージ引き出しの糞尿臭が気になる方は、はじめから消臭タイプの床材を使ってみてはいかがでしょうか。ひのきの香りなどで、糞尿の臭いが緩和する物もあります。
(参考:デグーにおすすめの床材

臭いがしなくなったことで掃除を忘れても困りますが、試す価値はありそうです。網の下に敷く場合は問題ありませんが、じかに敷く場合はデグーが食べても問題ないか確認してから使うようにしてください。

また、床材にも色々な種類があります。臭い対策も大事ですが、デグーの足に合わない可能性もあるため床材選びの際は注意してください。
(参考:デグーの床材選びのポイント!消臭効果よりも足の健康を重視しよう

ケージの引き出しにペットシーツを使っている飼い主さんも多いと思います。デグー用はないので、通常は「犬猫用」で代用します。たくさん種類がありますが、高吸水ポリマー配合で消臭効果の高い物がおすすめです。安価な物を大量に購入して、こまめに取り換えるという方法もよいでしょう。

脱臭機で臭い対策!

空気清浄機も消臭効果がありますが、臭いを消す機能だけに特化した脱臭機がおすすめです。最近は「オゾン式・イオン分解方式」など、脱臭機はさまざまです。「部屋の大きさや・手入れのし易さ・コスト」を考慮して選ぶようにしましょう。

デグーと暮らしている方の中には、知らず知らずのうちにデグーアレルギーになっている方もいます。アレルギー対策のためにも空気清浄機はオススメしたい方法です。
(参考:デグーアレルギーの原因・対策

スプレーで脱臭される方もいますが、市販されている布用の消臭スプレーは、ペットに有害な物もあります。室内で噴射すると小さな生き物の口に入ってしまうので、使用は避けた方がよいでしょう。心配な方は、置き型タイプの消臭剤をオススメします。

臭いと上手に付き合いながら楽しいデグーライフを!

私たちにもニオイがあるように、生き物にも生活臭はつきものです。先ほども言いましたが、デグーはおしっこで意思表示をする生き物です。「大好きな場所・大好きな物・大好きな人(?)」におしっこをかけます。

掃除をした瞬間から同じ場所にオシッコすることもありますが、簡単に拭き取るだけでも十分緩和されるはずです。あまり神経質にならず、ニオイと上手に付き合いながら楽しいデグーライフを送ってください。