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デグーがなつくための方法となつかないデグーの接し方

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デグーと仲良くする方法となつかないデグーとの付き合い方

デグーの「単頭飼い」と「多頭飼い」では、一般的に単頭飼いの方がベタ慣れしやすいと言われています。ただ、10匹のデグーと暮らしている我が家では、必ずしもその通りではありません。

たしかに「単頭飼い」は懐きやすく、「多頭飼い」は懐くのに時間がかかるという印象でした。しかし必ずしもそうではなく、どんな飼い方にしろ「なつく・なつかない」には個体差があります

今回は実体験を元に、「デグーと仲良くなるための方法」「なつかないデグーとの付き合い方」について紹介していきます。(執筆者:TORUhanatorapooh

 

デグーをなつかせる方法!仲良くなるためのポイント5つ

ペットショップのデグーコーナーでは「ベタ慣れする動物」と書かれているところが多く、「ベタ慣れに憧れてデグーとの暮らしをはじめた!」そんな方も多いのではないでしょうか。

しかし実際には「なつかない」こともあるため、仲良くなるための「接し方」について触れていきます。性格的になつかないデグーもいますが、少しでも仲良くなるための方法を紹介させていただきます。

お迎え初日-2~4週間

この期間はデグーが新しい環境に慣れる期間です。デグーとのコミュニケーションは最小限に控え、飼い主の家に適応するまで待ってあげてください。(完全放置はNG)最初の一週間は部屋散歩も控えましょう。


デグーに飼い主を認識してもらう

デグーが環境に慣れてきたら「この人は危険ではない」と覚えてもらいましょう。例えば部屋散歩のとき、飼い主からアクションを起こすのではなく、デグーから近寄ってきてくれるのを待つのです。


デグーとのコミュニケーションを楽しむ

「話し掛ける」「おやつをあげる」など、環境に慣れてきたデグーとはコミュニケーションを増やしていきましょう。単頭飼いならマッサージしてあげても喜びます。
※多頭飼いだとイヤがることが多いです

おやつタイムは仲良くなるチャンス

「おやつをあげるときは必ず手の上であげる」と抵抗なく手乗りしてくれるようになることも。ただし手の上が苦手な子もいます。イヤがるならムリに手に乗せないようにしましょう。その場合、部屋散歩のときに膝上であげてみてください。手の上より乗ってくれやすいと思います。


これだけは避けたい!

どんなコミュニケーションを取るにしろ、デグーがイヤがる行為は避けましょう。個体によって拒否反応を示す内容は異なりますが、「強引に掴む」「ムリやり肩に乗せる」など、その行為から逃げる素振りを見せたら控えるようにしましょう。「大きな声を出す」こともNGです。飼い主との距離が遠くなってしまいます。

デグーになついてもらう=デグーと仲間になる

野生のデグーが群れで暮らしていることもあり、デグーと仲良くするには飼い主を仲間と認識してもらうのが近道です。(参考:野生のデグー

「懐かせる」という感覚ではなく「仲間」になる」という認識を持っていた方が、デグーが「なつく」ことの近道になるかもしれません。

ただ、これらの接し方をしても「なつかない」デグーもいます。「デグーは必ず懐く」という認識で一緒に暮らしはじめると困惑することも。以下の内容では、なつかないデグーについて触れていきます。

「単頭飼い」はなつきやすいけど、個体差がある!

デグーの単頭飼い

ライターのhanatorapoohです。デグーを初めて見たのは、ペットショップの店員の肩の上でした。クリクリとした瞳、ツヤツヤとした毛並、フサフサとした長いシッポ。なんとかわいらしい生き物なのでしょう。

デグーの値段を見て、「これなら飼育できるかも・・・」と思い、その場で家族として迎えることを決めました。こんな風に肩に乗せて歩いてみたい!この不純な動機が、のちのち私を苦しめることになりました。

打ち砕かれたベタ慣れへの淡い期待

デグーは人懐っこいので、一匹で飼えばすぐにベタ慣れをします。」店員のこの言葉に期待を抱いたのが間違いでした。もちろん店員も間違ってはいませんが、我が家のココ(♀アグーチ 4歳)はその期待を見事に裏切ってくれました。

生後3カ月で我が家にやってきたココは警戒心が強く、人の手を極端に怖がりました。少しでも体に触れようものなら激しく鳴いて抗議する始末です。環境に慣れれば変わるだろうという望みもむなしく、数日たっても警戒して近寄ってきません。

デグーがなつかない!「単頭飼い」でもそんなことが!?

デグーがなつかない

手のひらにオヤツを乗せて彼女の気を引いてみる。人差し指で優しくボディタッチをする。さまざまなスキンシップを試みるも、激しく鳴かれて失敗に終わるのです。さすがに困り果て、ペットショップに相談しても首をひねられるばかりです。

とにかく手に慣れさせない事には始まらないと、私は手荒い手段に出ました。体をつかんで強引に手の上に乗せる作戦です。最初は嫌がっても、そのうち慣れて暴れなくなるだろう...

しかし、このことが彼女を本気で怒らせ、右手の小指をザックリ噛まれてしまうのです。この事件で私は心が折れてしまいました。なぜ懐かないのだろう?痛む小指を見ては、答えの出ない日々が続きました。

懐く=「さわらせてくれる」ではありません

トンネルで遊ぶデグー

ある日、巣箱で寝ていたココに向かって、彼女の名前を何気なく呼んでみました。すると、彼女はぱちりと目を開け、少しずつ近づいて来たのです。

それまではエサの時くらいしか名前を呼んでいなかったので、まさか名前を覚えたとは思っていませんでした。たまたまだろうと思い、別の日にも同じ様に呼んでみたら、やはり近づいてきました。

この瞬間、私は確信しました。懐く=さわらせてくれるということではなく、彼女はちゃんと私に懐いていたが、体にさわって欲しくなかっただけなのだ。人間にも個性があるように、デグーにも個性があるのだと彼女が教えてくれました。もし懐かないデグーに悩んでいるのでしたら以下のことを試してみてください。

なつかないデグーにしてほしいこと

  • 1デグーの気持ちを考えてみる。
  • 2適切な距離を保ってみる。
  • 3むりやり触ろうとしない。

注意点

人に触られるのを極端に嫌がるデグーもいるので、ムリやり触ることはしないでください。この行為がデグーにとってストレスになってしまいます。とくにお迎えして最初の頃は、デグーから近寄ってきてくれるのを待ちましょう。

デグーの多頭飼いでベタ慣れすることは不可能か!?

それでは多頭飼いはどうでしょうか。いろいろな説がありますが、一般的には以下のように言われています。ただし、あくまでも一般的な話なので個体差はあります。

単頭(一匹)飼いは懐きやすい

デグーは群れで暮らす生き物です。そのため、単頭飼いだと寂しがるのでベタ慣れしやすい傾向です。


多頭飼いは懐きにくい

多頭飼いは一緒に暮らすパートナーに満足しているからベタ慣れがしにくいです。

多頭飼いでも懐いてくれる!?

手乗りをしてくれるデグー

上記のとおり、一般的には飼い主に懐きにくいと言われる多頭飼いですが、手乗りするくらい懐いた例を紹介します。

デグー親子

  • 親のサンタ♂:物事には慎重な性格
  • 子のノビ♂:好奇心が強く、何にでも興味を持つ性格

ノビ(子)は好奇心が強いので、肩まで誘導したら来てくれるのでは?と試してみることにしました。はじめは手のひら、そして次は腕、少しずつ大好きなオヤツで方まで誘導します。

何度も繰り返していると、のみ込みの早いノビ(子)はすぐに覚え、あっという間に肩までくるようになりました。ここまでくれば後は簡単です。サンタ(親)がノビ(子)のマネをするのを待つだけです。

結果として、2匹は手を出すと肩まで来るようになり、機嫌がいいとジャンプして肩に飛び乗るようになりました。このように、どちらかが懐いてくれた場合はもう片方もベタ慣れしてくれる可能性があります。

まとめ

  • 懐きやすいと言われる単頭飼いでも懐かないことがあります。
  • 懐きにくい言われる多頭飼いでも懐くことがあります。
  • 飼い主の接し方によってベタ慣れ具合が変わってきます。

単頭飼でも多頭飼いでも、大切なことは愛情を持って接すること

デグー

飼い主の『デグーを肩に乗せて歩きたい!』という不純な動機は、この親子に叶えてもらうことができました。単頭飼いをすると「ベタ慣れ」になり、多頭飼いをすると「ベタ慣れにならない」説は間違いではありません。

しかし、それが絶対ではなく、個々の性格や飼い主の接し方によって大きく左右されます。単頭飼いでも多頭飼いでもベタ慣れしない子はいます。これからデグーをお迎えする方は、ベタ慣れしなかったときに最後まで一緒に暮らしていけるか。あらためて考えてみてはいかがでしょうか。