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デグーの暑さ対策!あの手この手で夏バテや熱中症を乗り切ろう!

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デグーの暑さ対策

デグー飼い主の頭を悩ませる夏シーズン!
2019年は5月になっていきなり暑くなりましたね。今年も猛暑の予感がします。みなさんは何月からデグーの暑さ対策をはじめていますか?

気温差の激しい時期に注意が必要なデグー

TORU
TORU
うちのデグーは5月から「暑い!」と訴えてきました(汗)クーラーの必要な時期が以前よりも早くなってきている気がします。

北海道でさえ年々気温が高まる中、快適に過ごすためにはどうすればいいのか。猛暑を乗り切るために、デグーの暑さ対策を考えていきたいと思います。
(執筆者:hanatorapooh

 

デグーの夏場の暑さ対策

猛暑対策にはクーラー必須

「エアコンを稼働させなくても、夏場にデグーを快適に過ごさせる方法はないのでしょうか?」、Yahoo知恵袋にこんな相談がありました。

それに対しての回答は「エアコンを24時間稼働できない人(貧乏人)は、生き物を飼うな!」 という厳しい意見が多く、これには正直驚きました。
ただ、近年の暑さで「この意見」もあながち間違っていないと感じています。

以前は真夏の就寝時でも「自然の風+扇風機」のみでしたが、5月時点でもエアコンが必要になってきた近年、真夏にエアコンなしの環境 = デグーが熱中症になってもおかしくない環境となってしまいます。

我が家は基本「できるだけ自然に育てる」がモットーですが、近年の猛暑でそういうわけにもいかなくなってきました。

むしろ「エアコン+α」が必要になってきたので、「猛暑を乗り切るにはどんな方法」が必要かお話していきます。

扇風機をサーキュレーター代わりに使う

我が家では、外気温が27~8度くらいまで自然の風を取り入れながら扇風機を使って室内空気の循環をしています。汗をかかないデグーに扇風機を回しても意味はありませんが、ケージ内の温度を下げるという意味では扇風機の使用は有効です。

扇風機の首振り機能を使って、室内の空気を循環させるだけでも快適さがぜんぜん違います。窓を開けられない場合でもエアコンの温度を高めにし、扇風機と併用することでより快適に過ごすことができるでしょう。

ちなみにサーキュレーターとは、直進性の高い風を発生させて空気を循環する性能に特化した家電製品です。

ケージの位置も暑さ対策の1つ

暑さ寒さの対策には、ケージを置く場所も重要です。日当たりのよい窓側にある場合は、熱中症になってしまう可能性があります。ケージを涼しい場所に移動してください。

デグーは直射日光が苦手です。夏場でなくても直射日光が当たらない風通しのいい場所にケージを置いてください。さらに、ケージを壁から少し離したり、床から少し上げるだけで外からの熱が伝わるのを防ぎます。

注意点

エアコン吹き出し口の向きに十分注意し、冷気が直接デグーに当たらないよう気を付けてください。ケージの位置を動かすのが難しければ、エアコンの風が当たる側を覆うだけで、冷気遮断の効果があります。※ダンボールなどで

デグーそのものを冷やすのではなく、部屋全体を冷やすのが目的ということを忘れないようにしてください。

デグー部屋の暑さ対策をする

デグー部屋の暑さ対策

暑さ対策はエアコンや扇風機の使用ばかりではありません。暑さは窓からやってくるので、窓の暑さ対策を施すのが一番室温を下げる効果があります。

デグー部屋の暑さ対策

  • 1「よしず・すだれ・サンシェード」などの使用
  • 2ゴーヤなどのグリーンカーテンの設置
  • 3遮光カーテンや遮光レースカーテン(ミラーレス)の使用
  • 4遮熱フィルムを窓に貼る
  • 5遮熱スプレーを窓に吹きかける
  • 6プチプチのような緩衝材を窓に貼る

我が家は主に「1」と「3」を使用していますが、十分な効果が得られています。エアコンを入れる時は、カーテンを閉めるといった基本的な事も重要です。こうした対策を施すと、快適な空間が作れるだけでなく省エネ効果も期待できます。

注意点

「遮熱剤・緩衝材」は冷気を逃がさない役目をしますが、部屋にこもった熱を逃がさない役目もあるので注意してください

市販の快適グッズを使ってみる

暑さ対策として、アルミプレートや大理石プレートといった小動物用の快適グッズがたくさん売られています。寝床に陶器や素焼きの器などを使用するのもいいでしょう。

これらを使うことで個体自体の体温を下げる効果が期待できます。我が家のデグーは「ひんやりプレート」より「木製ステップ」の上で仰向け寝るのが好きです。

夏対策としては「テラコッタトンネル」や「ひんやり天然石」などの道具を活用するのも有効で、一日中冷たい物も多くてオススメです。


デグーの夏対策!ひんやりグッズ
暑さ対策に涼感プレートなどを使用してみてください。ケージ内にひんやりとした場所を作り、いざというときに避難できるようにしておくことが重要です。


風通しのよい空間を用意する

我が家の夏の定番はハンモックです。ハンモックは100円ショップの手ぬぐいを使用して手作りしています。手ぬぐいを二つ折りにして縫い合わせ、四隅をカラビナでケージに留めただけの簡単なものです。手ぬぐいなので風通しがいいのが特徴です。

我が家のデグーたちは、ハンモックの上で仰向けになって昼寝をするのが大好きです。最近は可愛い絵柄が多くて見た目にも楽しいハンモックができ、写真映えもバッチリです。

他にも100円ショップの小物入れを使い、空中ゴンドラを作って風通しのいい空間を作ってあげています。

水分補給は忘れずに!

室内の暑さ対策はバッチリでも、水分補給を忘れて脱水症状を起こしたら元も子もありません。 夏場は特にたっぷりと用意してあげてください。

給水ボトルは大容量タイプの物を使ってもよいですが、うっかりそのままにしがちです。カビの繁殖を防ぐためにも適度に中身を交換して、いつも新鮮なお水が飲めるようにしてあげてください。

給水ボトルの水の交換頻度はどのくらいですか?
ほぼ毎日朝・夜と1日2回交換しています。とくに夏場はすぐに暖かくなってしまうので、必ず2回交換しています。
回答:TORU

凍らせたペットボトルや保冷剤は使わない方がよい?

夏場の暑さ対策で凍らせたペットボトルや保冷剤をケージの周りに置いたりしていましたが、そのまま置くのはオススメしません。溶けた水滴でびちゃびちゃになってしまいます。

また、真夏時は早い時間に溶けてしまうので、冷気を維持するのが難しいです。水滴はカビの原因にもなります。この方法をするならタオルの上に置いたほうが無難です。

保冷剤を使うならこの方法が効果的!

エアコンを使わずに室温を下げるなら「自作クーラー」がオススメです。以下はTwitterでまこさんさんが実践していた自作クーラーを作る方法になります。

保冷剤を冷却ボックスに入れ、通気口から冷気を出す方法。これならクーラーを使わずにケージを冷やすことができますね!上の通気口に携帯扇風機を置くと、冷えた空気がすぐに出てくるようです。

この方法だけで長時間冷やすのは難しいですが、「災害・停電」のときは非常に有効な手段となります。ダイソーで売っている保冷剤(100円)を3~4枚で4時間強は有効いうことでした。

注意点

冷却効果が高く、冷やし過ぎになってしまう可能性があります。ご利用の際はケージ内の温度に気をつけてください。

上手な暑さ対策で人もデグーも快適に!

夏場でも快適に暮らすために

これらが我が家で実践している暑さ対策です。「住んでいる環境」「室内の広さ」「個体の状態」によっても違います。上で紹介した内容を参考にしながら、皆さんの環境に合った方法を探してみてください。

デグーは室温30度以上で飼育を続けるのは非常に危険です。熱中症にならないためにも、環境に合わせた夏対策で猛暑を乗り切ってください。

まとめ

  • 1夏場でも低体温症に注意してください。
  • 2デグーを直接ではなく部屋全体を冷やす。
  • 3夏場の水の交換は普段よりも多めに!
  • 4市販のひんやりグッズも活用する!
  • 5環境に合わせた夏対策をしてあげる。

エアコンの温度設定は低くし過ぎない

デグーの飼育環境の最適温度は20度~25度と言われています。これは自然下での温度であって、必ずしもエアコンの設定温度ではないと考えます。それは温度と湿度が関係しているからです。

同じ温度でも湿度が高いと暑く感じますよね。冷房を稼働すると湿度が下がり、快適になります。このことから、エアコンを少し高めの設定にしていても湿度が低くなると十分に快適に過ごせるのです。

エアコン(冷房)を稼働している時、デグーが毛布にくるまったり、うさ暖の上に乗ったり、互いに暖めあったりしてませんか?もしそうだとしたら、それは快適ではなく「寒い」のでしょう

夏場でも低体温症に!

人間にとって快適な温度=デグーの快適温度ではありません。夏場だから大丈夫!と油断していると過剰な冷気で低体温症になることも。エアコンを稼働しても、お腹を出して無防備に寝るような温度がデグー達にとって快適な温度だと考えます。

我が家はそういう理由もあり、外気温が30度を超える時期は「除湿+エアコンを27~28度に設定」しています。

実際、冷房を入れることで寒がっているデグーを見かけることも。日中に家を留守にする方は、気温調整を慎重に設定する必要があります。特に5月や10月の気温差が激しい時期は注意してください。

編集後記:デグーが熱中症になってしまったら

デグーが熱中症になってしまったらエアコンの効いた部屋にケージごと移動し、すぐに病院へ相談 or 連れていってあげましょう。デグーの病院については以下の記事を参考にしてください。

デグーは寒さよりも暑さに強い傾向ですが、28℃を超えると熱中症の危険があります。我が家の室温は24~26度、湿度は35%~55%を保つようにしています。デグーは高温高湿の環境に弱く、発汗で体温管理ができない動物です。

しかし、熱中症は飼い主の努力でいくらでも防ぐことができる病気です。気温の上昇が年々早くなっているので、4月からでも暑さ対策を意識するのがよいかもしれません。