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デグーの寒さ対策!オススメのペットヒーターと緊急時でも寒さをしのぐ方法!

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小動物の寒さ対策

デグーの寒さ対策。10月の時期は急激に冷え込むことがあり、特に注意が必要となります。そんなこともあり、秋~冬の季節は飼い主の頭を悩ます時期ですよね。

本格的な冬がきたらエアコンやヒーターは必須となりますが、小動物用の防寒グッズも増えてきたので、以前に比べて「寒さ対策・保温対策」がしやすくなったのではないでしょうか。

今回の記事では、多種多様となった防寒グッズを活かしながら、デグーの低体温症を防ぐために必要なことについて触れていきます。
(執筆者:hanatorapooh

暖房器具を使った防寒対策
器具を使わない防寒対策
オススメのペットヒーター
停電・災害時のために知っておきたいこと
このような内容をまとめています。

 

デグーが快適な適温

デグーの飼育に適した温度は25度前後、湿度は50%くらいが快適な温度と言われています。冬場にその室内環境を維持するためには、エアコンやヒーターなど暖房器具の稼働は必要不可欠です。

エアコンがない場合は「ガスファンヒーター赤外線ヒーター石油ストーブ」など、室内全体の温度が維持できる暖房器具を用意しましょう。

TORU
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気温調整・対策は1年間を通して以下のようにしています。個体差があるので、すべてのデグーにあてはまるわけではなりませんが、参考にしてみてください。

デグーに快適な気温

【基本的な防寒対策】デグーを低体温症から守る暖房器具

デグーはとても寒がりな動物です。ハムスターやシマリスなどは10度を下回ると冬眠しやすくなりますが、デグーは冬眠をしません。低体温症になり、命を落としてしまうこともあります。

冬眠しないデグーは真冬でも活発に行動しますが、気温が急激に下がったりすると体温が低下 ⇒ 食べ物を消化する働きが衰える ⇒ 運動機能も低下して動かなくなることがあります。

これが低体温症という症状です。そうならないためにも、夏の温度管理と同じくらい冬の温度管理にも気をつける必要があります。温度管理はデグーの命を左右する「大切なこと」というのを忘れないでください。

暖房器具の組み合わせは「エアコン+ヒーター+ペット用ヒーター」

少し寒くなったかな?と感じてきたらペット用ヒーターを設置し、10月中旬~下旬くらいから「ペット用ヒーター+エアコン」という組み合わせにしています。

それ以降の11月~3月時期は、「エアコン+ヒーター+ペット用ヒーター」3つの組み合わせで防寒しています。ペット用ヒーターはマルカンの保温電球カバー付:40Wを使っていますが、ほっとうさ暖リバーシブルヒーターを使っている方も多いです。


マルカン保温電球カバー付40W
小鳥・小動物・爬虫類・両生類など全般に使用できる電球タイプの保温ヒーター。温度調節はできないので、冬時期はプラスして暖房器具が必要です。


ほっとうさ暖リバーシブルヒーター
うさぎ、モルモット用ですが、デグーに使用されている飼い主も多いです。ぽかぽかするのか気持ちよさそうに寝ている子をよく見かけます。


電源コードの注意点

電源コードを齧られたら発火の可能性があります。必ず新しいものに交換しましょう。我が家では、齧られたのは少しだけ・・・と、そのままにしていたら、コードを抜くときに火花が散る(齧られた箇所から)事件がありました。

季節の変わり目は要注意!

気温差の激しい時期に注意が必要なデグー

4~5月、9月~10月は気温調整が難しい時期です。地域にもよりますが、10月の時期でさえ低体温症になってしまうデグーもいます。我が家は横浜ですが、毎年9月下旬から10月上旬にはペット用ヒーター(マルカンの保温電球カバー付:40W)を設置します。

冬時期にデグーが低体温症で亡くなってしまう話しを毎年必ず聞きます。寒さに弱いデグーにとって、季節の変わり目はそれくらい注意がです。

日中は暑いからと「窓を開けたまま外出」してしまい、低体温症で亡くなってしまった・・・こういった事故は一つや二つではありません。

冬の保温対策はもちろんですが、季節の変わり目に室温の調整をすることは、デグーを飼育する上で非常に重要なことです。ちょっとした油断が命に関わってきます。

また、寒い時期にデグーをお迎えする方も注意してください。夏の暑さは多少我慢できても、冬の暑さには我慢できません。

寒がるデグーたち

TORU
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我が家では10月時期に上のようなことがあり、10月上旬から常にヒーターを近くにおいています。

このように寒がることがあるので、季節の変わり目は気温調整に注意してください。冬に餌を減らすようなことはせず、部屋を暖かくしてあげることが低体温症を防ぐことに繋がります。低体温症の詳細については以下記事をご覧ください。
(参考:デグーの低体温症防止

ケージを夏仕様から冬仕様へ

冷気を遮断

夏場はどこでも無防備に寝られるデグーですが、冬場は暖かい寝床を用意してあげる必要があります。冷気が遮断できるような巣箱を用意したり、ハンモックを使用していた場合は袋型(潜れるタイプ)のハンモックに変えてあげましょう。

巣箱は市販の木箱や100円ショップで用意しても構いません。巣箱の中には、「布・新聞紙・ティッシュ・木くず・チモシー」といった暖かい巣材を入れてあげましょう。

ハムスター用の綿は爪に引っかかったりして事故の元になります。新聞紙やティッシュのような紙を食べてしまう子もいます。その場合は絶対に入れないでください。

ハンモックを手作りされる方は「タオル地・パイル地・毛糸」など、毛足の長い素材はデグーの長い爪に引っかかって事故の元になります。フリースのような毛足が短く、爪が引っかかりにくい素材を作ってあげてください。

オススメのペットヒーター(市販の暖房器具)

小動物用のペットヒーター

基本の防寒対策ができたらケージにも暖房器具を取り付けあげましょう。小動物用のペットヒーター(保温電球カバー)などは、「いざというときの逃げ場」 にもなるので、必ず付けてあげてください。デグーの飼い主がよく使っている暖房器具を紹介します。

(1)保温電球(20W、40W、60W、100W )

アサヒミニペットヒーターミニマルランド保温電球など、熱を放射して周囲の空気を暖める電球型のヒーターがあります。ストーブのような効果があり、保温電球にカバーが付いたタイプを使用される方がほとんどです。

メリット

  • ケージ内の空気を暖めるので、デグーが快適に過ごすことができる
  • カバー付なのでデグーがいたずらしても安心
  • フックが付いているので取り付けが簡単

デメリット

  • 水や糞がかかると電球が割れる恐れがある(マルカン製は電球に割れても飛び散らない加工、アサヒペット製は割れにくい強化ガラス)
  • 温度調整ができないので暑くなりすぎる場合があり、使用の際は適度にケージ内の温度を確認する必要がある
  • ケージ内に設置する場合、糞尿がかからないようにするだけではなく、低温やけどの恐れがある

解決策

設置場所には十分注意し、ミニマルランド(ミニマルサーモ)などのサーモスタットを使用することで、温度調整が可能になります。

保温電球の設置箇所
ケージの内側・・・本体に乗ったり糞や尿がかからないように、高めに取りつけることで安心に使用することができます。
ケージの外側・・・火事や破損、低温やけどが心配な方にオススメです。

ペット用ヒーター
※保温電球を外側にした写真


マルカン保温電球カバー付40W
補助的な役割に最適です。冬はエアコンやヒーターで部屋自体を暖めてご利用ください。個人的には20wより40wのほうが安心です。

(2)パネルヒーター

ほっとうさ暖は、平らな床に敷いて使用する電源使用タイプのパネルヒーター。ケージに合わせやすく、好んで使う飼い主が多いです。

メリット

  • デグーが直接触れて(乗って)暖まれる
  • リバーシブルタイプなら温度(低温面と高温面)を使い分けることが可能
  • 一部分だけが暖められるので、暑くなっても逃げ場を作ることができる
  • 保温電球と違い、電球の取替が不要で経済的

デメリット

  • 低温やけどをする場合がある
  • 寝床の中に本体を入れて使用すると、思った以上に温度が上がることがある
  • コードを齧ってしまうことがある
  • ケージ内の空気を暖めるわけではないので、エアコン、他の暖房器具の併用稼働は必須

解決策

  • 巣箱やチモシーマット等の下などに敷いて使い、直接デグーの体に触れないようにすることで低温やけどを防げます(巣箱の床暖房として使う
  • パネルをケージに立てかけて使うことで、ソフトな暖かさでデグーを暖めることができます
  • ケージに固定することで、配線がケージ内に入るのを防ぐことができます(配線の齧り防止)

ほっとうさ暖リバーシブルヒーター
コードを齧る子もいるので、何かで隠したほうがよいかもしれません。冬はうさ暖のみでは危険です。必ずエアコン・ヒーターと併用してください。

(3)その他の暖房器具

フューチャーアローマイカヒーター外付け式バードヒーターなどは、ケージの外に取り付け使用ができるので、温度調整して低温やけどを防げます。遠赤外線タイプは値段が高いですが、体の芯から暖めることができます。

主に爬虫類用ですが、最近では暖突をケージ上に設置している飼い主様を見掛けることが増えてきました。ただ、あくまでも補助として、「エアコン・ヒーター」を併用してご利用ください。

その室温で平気?デグーが寒がってる合図!

寒がりなデグーたち

デグーが寒がっている合図を見逃していませんか?

うちのデグーたちは、寒さを感じたら以下のような合図を出しています。このようなサインを見逃さず、臨機応変に室温を調整してあげてください。

チェックポイント

  • ペット用ヒーターにベッタリくっ付いて離れない
  • 一か所に固まって動かない
  • 普段と様子が違う
  • 毛がザワザワ(ゴワゴワ?)している
TORU
TORU
デグーの適温は20度~25度と言われていますが、うちの子たちは室温20度だと寒がるので、25度~30度にしています。

デグーの適温は環境や個体によって変わるので、デグーの状態を見極めて気温管理をしてあげてください。一般的に言われていることが、必ずしも正解ではありません。

温度計を見るときの注意点

温度計の置く場所とデグーたちのいる場所では気温差があります。デグー目線で室温を調整してあげてください。 我が家では「デグーのケージ」「机の上」にそれぞれ温度計を置いてますが、2~3度違うことが普通にあります。

デグーの飼育に大きな影響を与えた3つのできごと

今回はなぜ「デグーの防災意識」について書こうと思ったのか?それは3つのできごとが大きく影響しています。これらのことがきっかけで、暖房器具に頼らない方法を考えるようになりました。

東日本大震災

東日本大震災は、神奈川県に住んでいる私にも大きな影響を及ぼしました。3月とはいえ、雪がちらついたりする寒さです。長時間ではありませんが、暖房器具が使えないのは、人間も動物もかなりツライものでした。このときはじめて「電気に頼らない防寒方法はないだろうか?」と思うようになったのです。


デグーの感電死

家電コードを齧ってショートしてしまったという話を聞きました。コードカバーで対策していたにも拘らず、運悪くカバーの隙間から齧ってしまったようです。こういう感電死の話は後を絶ちません。


ボヤ騒ぎ

ケージ内にある暖房器具のコードが齧られてショートし、ボヤ騒ぎになった記事を読みました。幸いにも発見が早く、壁を燃やしただけでデグーも無事だったそうです。我が家は日中不在にする事が多いので、この事故には衝撃を受けました。

緊急時にも使える8つの防寒方法

デグーの防寒方法

器具を使わない8つの防寒対策

  • 1ケージを床から30センチほど離す(底冷え防止)
  • 2巣箱はガラスやアクリル製の水槽などを用意(保温性アップ)
  • 3巣材は「モコモコ素材の布」「新聞紙」「やわらかいチモシー」「木屑紙屑のような床材」など、熱が逃げにくい素材を用意(保温性アップ)
  • 4冷気遮断のためにケージにアクリル板の取り付け(側面、裏面)
  • 5就寝時は、プチプチ(緩衝剤)で作ったケージカバーを被せる(冷気遮断)
  • 6天気のよい日中はケージを日の当たる場所に置き、悪い日はケージカバーを被せたままにする(日の当たる所=直射日光ではありません。窓にはカーテンをして、直射日光は当てないようにします)
  • 7夏よりも栄養価の高い食事を与え、痩せないように気をつける(抵抗力アップ)
  • 8寒さが厳しい日は、手のひらサイズの湯たんぽをモコモコ靴下に入れ、巣箱に入れる

こういった環境で生活していると、自然光の暖かさや自分たちの温もりで生活することに慣れていきます。「チモシーを大量に巣箱に運んで暖かい巣を作る子」「巣箱の奥底に快適空間を作り、オヤツを持ち込んで穴倉生活を満喫する子」。 いろいろ工夫しているのが垣間見えます。

湯たんぽで温める

低体温症から守るために意識していること

防寒対策で意識しているのは、冬場の室内の温度は20度前半以上にすることです。「真冬・外気温が氷点下・長時間不在にする場合」はエアコンなどの暖房器具にも頼ります。このような場合は24時間エアコンをかけ、極端な温度変化による体調の崩れを防ぐようにしています。

停電や災害があったときのために日頃から準備を!

暖房器具があると、どうしてもそれに頼りがちです。大規模停電や暖房器具の故障、大災害が起きたときのためにも「防寒対策・防災対策」を一度考えてみてはいかがでしょうか。

デグーの防寒対策は、「住んでいる地域・環境・飼っている個体」によって異なるので、臨機応変に対応していきましょう。

さいごに

すべての暖房器具に言えることは、暑さからの逃げ道は用意してあげてください。過度の暖め過ぎは禁物です。

そして、飼育環境に合った器具を見つけることも重要です。使用方法を誤ると低温やけどを起こしたり、火事の原因にもなります。安全第一でご利用ください。