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デグーの電気代っていくら?気になる暖房代の節約術

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デグーの冬場にかかる電気代

冬はデグー飼い主が電気代で頭を悩ませる季節ですね。飼い主の皆様、デグーケージの冬支度はお済みでしょうか。このブログで何度か話題にあげてきた「デグーの電気代」、特に高くなりがちなのが暖房代です。

寒さが苦手なデグーのために、24時間エアコンや暖房器具をつけっぱなしにされる方も多いでしょう。そうなってくると台所事情も寒くなるのが悩みの種。そんな飼い主さんに、暖房器具の電気代や節約方法についてお話しします。(執筆者:上田絵美

 

デグーにオススメの暖房器具おさらい

冬時期のデグーは寒さ対策が必須です。たくさんペットヒーターがある中で、デグー初心者さんはどんな物がよいか迷いますよね。そんな初心者さんに、先輩飼い主さん達がよく使われている暖房器具を紹介します。

(1)保温電球(カバー付き)

マルカン保温電球

ケージに取り付けて、周囲の空気を暖める電球型のヒーターは「マルカン製(20W、40W )」、「アサヒペット製(20W、40W、60W、100W )」がよく使用されています。ストーブのような効果があるので、ヒーターに寄り添って温まる姿をよく見掛けます。

(2)パネルヒーター

うさ暖リバーシブルヒーター

床に敷いたり、立てかけたりして使用する電源使用タイプのパネルヒーター。「ジェックスホッと2WAYヒーター」、「うさ暖リバーシブルヒーター」など、サイズが豊富なのでケージの大きさに合わせて使えます。

我が家では、1匹ケージはSサイズ、2匹ケージはMサイズを使っています。床暖房のように使う飼い主さんが多く、その上にごろ寝する姿はとても可愛いですよ。

その他にも「フューチャーアロー遠赤外線マイカヒーターII」、「三晃商会外付け式バードヒーター」など、さまざまなペット用暖房器具があります。
(詳細:デグーの寒さ対策にオススメのペットヒーター

暖房器具を使った際の電気代(ペットヒーター編)

デグー 暖房器具 電気代

それでは本題に入ります。冬時期は思いがけない請求金額に悲鳴を上げている飼い主さんが多いと思います。我が家も病気のデグーがいるため、今年は24時間暖房をフル稼働させています。

 

例年よりも暖房器具を稼働させているので、どれほどの請求金額が来るのか見当もつかず、ドキドキしています。使用している暖房器具にどのくらい電気代がかかるかも気になるところ。少し調べてみることにしました。

電気代を割り出す計算式

消費W÷1000×時間×電力料金=電気代
この式を使って、暖房器具を24時間一か月間(30日)使用した電気代を計算してみます。

我が家の場合(神奈川県在住)、電気契約は次のとおりです。
東京電力:従量電灯B:40A
最初の120KWhまで19円52銭
120KWh~300KWhまでが26円
※ここでは、1KWhあたりの電気料金を26円で計算します。

暖房器具 電気料金(1日) 電気料金(30日)
保温電球40W 40W÷1000×24時間×26円=24.96円(1日あたり) 24.96円×30日=748.8円
ホッと2WAYヒーター 3W÷1000×24時間×26円=1.872円 1.872円×30日=56.16円
ほっとうさ暖リバーシブルヒーターM 8W÷1000×24時間×26円=4.99円(1日あたり) 4.99円×30日=149.7円

保温電球は意外に電気代がかかっています。逆に、パネルヒーターは思っていたより電気代がかかっていませんでした。他の暖房器具も調べてみます。

暖房器具 消費電力 電気料金(30日)※24時間使用
マイカヒーター 60W 約1,123円
バードヒーター 20W 約374.4円
暖突(M) 32W 約599.04円

空気を温めるような暖房器具は、多少の電気代がかかるようです。プラスしてエアコンやファンヒーターなどの暖房器具を併用するわけですから、うまく節電しないとなかなかの請求がきそうですね。

暖房器具を使った際の電気代(エアコン編)

暖房器具 デグーの電気代

デグーと暮らす場合、冬場の飼育にエアコンやファンヒーターなどの併用は必須です。ペットヒーターでは、室内の空気を暖めることができないからです。ペットヒーターは付けてあったけど、「室内が寒くて低体温症になってしまった」では元も子もありません。

今度は、使用頻度が高いエアコンの電気代を調べてみます。最初に、使用しているエアコンの消費電力を調べる必要があります。(取扱説明書や本体に記載されています)

 

エアコンには定格消費電力の他に、最小出力時と最大出力時の記載(消費電力)があります。冷房と暖房では消費電力が違うため、今回は暖房のみで考えてみます。

例えば、我が家のエアコン(Panasonic 2012年度製)8畳用定格消費電力640W(125W~1410W)と書かれている場合、通常は640Wですが、「最小電力時には125W・最大電力時には1410W」の消費電力となります。

これを基に消費電力を計算すると、1時間当たり約3円~37円と電気代の幅があり、季節や天候によっても変動すると思った方がよいでしょう。※以下のようになります

定格消費電力 640W÷1000×1時間×26円=16.64円
最小消費電力 125W÷1000×1時間×26円=3.25円
最大消費電力 1410W÷1000×1時間×26円=36.66円

定格消費電力の数値で、1ヵ月24時間フル稼働した場合の電気代を計算してみました。
640W÷1000×24時間×26円=399.36円(1日あたり)
399.36円×30日=11,980.8円 

我が家の予想暖房代(30日)を発表!

GEXホッと2WAYヒーターS(6台) 337円
エアコン代 11,981円

デグーだけでこの金額ですから、他の家電を合わせたら・・・
これは旦那さんのお小遣いを削るしかなさそうですね。

エアコン節電術

節電のポイント!エアコンの上手な使い方

デグーのためとはいえ、想像以上に電気代がかかりますね。なんとか電気代を安くする方法はないのでしょうか。やはり、こまめに電気を付けたり消したりした方が・・・
そう思った方、ちょっと待ってください!実はエアコンの暖房器具は、付けたり消したりしない方が節電になるんです。

こまめに付けたり消したりしない

エアコンは早く温めようとする機能が働くので、設定温度と室内温度の差があればあるほど、消費電力を使います。

最大消費電力は稼働時に起きるので、付けたり消したりするとそれだけ電力を使うことになります。したがって、継続運転すればするほど電気代の節約になるというわけです。


吹き出し口は下に向け、サーキュレーターを併用する

エアコンの吹き出し口は下に向け、サーキュレーター(扇風機でも可)などで、部屋全体に暖かい空気が行き渡るようにするのがベストです。早く部屋を暖めれば、それだけ電力を使わなくて済むので電気代の節約につながります。


自動運転モードにする

エアコンの機種によっては自動運転モード(エコ運転)がついてます。自動的に温度を感知してくれるので、急激な温度の上げ下げがなくなり、これも節約につながります。


設定温度を高くしない

デグーの適正飼育温度は20度~28度の間です。ペットヒーターとの併用ならば、エアコンの温度はそんなに高くしなくてもいいと考えます。「時期・住んでいる環境・地域」によっても違いますが、室内が暑すぎても体調を崩すことがあるので注意してください。

ちなみに温度設定を下げると、1℃あたり5%程度も電気代が安くなると言われています。設定温度を26℃から22℃へ下げた時は20%近くも安くなる計算です。
※真冬は22℃以上にしてください


室内に防寒対策を施す

エアコン稼働時の工夫だけでなく、カーテンを閉めたり、窓に断熱シートを貼るなどの工夫も電気代節約につながります。詳しくは「デグーの防寒と低温症対策!緊急時でも寒さをしのぐ方法」をご覧ください。

ペットヒーター節電術

 

エアコンだけでなく、ペットヒーターでも節電は可能です。「パネルヒーターはカバーを付けて」使用しましょう。パネルヒーターの多くは裏表で温度が違うので、飼い主は状況に応じて使い分けてると思います。

心配なのは、Instagramでよく見かけるむきだしのまま使用するケースです。このパネルヒーターで低温やけどを負う症例が多数あることをご存知でしょうか。

我が家で愛用している「GEXホッと2WAYヒーターS」でも、高温面:34℃、中低温面:28℃と思った以上に高温設定です。そんな高温の上で一日中過ごしていたら、やけどをしても不思議ではありません。気が付いたら可愛いお股部分が真っ赤に腫れていた!なんて報告も。

パネルヒーターは、ほんのり暖かいくらいで十分です。カバーをかけることで、低温やけどを防ぐだけでなく、温度の低下を防ぐことにもなるので節電効果にもなります。カバーは手作りも素敵ですが、私のようなズボラさんには、Sサイズは靴下、Mサイズは100均のニット帽やネックウォーマーなどをカバーにするのがオススメです。

寒い冬の節電方法

保温電球・サーモスタットの併用がオススメ!

マルカン保温電球40W」は温度調整ができないので、自動調整ができるサーモスタットとの併用がオススメです。これらを併用することで、センサーが周囲の温度を感知して、温度を一定にキープして節電につながります。外出時の温度管理も、このサーモスタットがあれば安心ですね。


マルカン保温電球カバー付40W
デグー以外の小動物にも人気です。ペットショップの店員さんにも保温電球・サーモスタットの併用をオススメしていただきました。


ミニマルランド ミニマルサーモ
保温電球とミニマルサーモをセットで使用しているペット飼い主をたくさん見ます。自動調整できる点が安心ですね。

暖房器具を上手に使って快適な飼育を

ちょっとの工夫で大きな効果!節電で賢く節約

暖房器具で注意していただきたいのは、やけどや熱中症、時にデグーを危険にさらしてしまうことがあるということです。本当に大切なことは、どうしたら快適に過ごせるかということで、こういった事故は本当に注意する必要があります。

室内の温度は場所によって温度が違うことがあり、必ずケージ付近に温湿度計を置いて温度管理をしましょう。暖房器具を上手に使って、デグーにもお財布にも優しい飼育をしたいものです。

デグーが快適に冬を過ごすためには、どうしても金銭的な負担は覚悟しなければなりません。それでも飼い主のちょっとした努力で節約できそうです。