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飼育は簡単ではない!小動物たちと暮らすときの注意点

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小動物を飼育する際の注意点

デグーやハムスター、ハリネズミやモルモットなどの小さなペットたちは、かわいいことはもちろん、「大きな声で鳴かない」「毎日に散歩に出かけなくてよい」とさまざまな理由で人気があります。

小動物のペットと暮らしたい。
飼育って簡単?
大変なことってある?
小動物と暮らしたことがない方はこんな疑問があると思います。

ただ、小さいから飼育が楽であるということはありません。小さなペットたちと暮らすときの注意点や「飼育が簡単ではない」ということをお伝えします。(執筆者:伊藤悦子

 

小さくても飼育は大変!小動物を飼育する前に知ってほしいこと

小動物の飼育

体の小さいペットだから「餌代もかからないし、散歩もいかなくていいから簡単!」と思って飼い始めると、こまめな掃除が必要だったり、室温の調節が大変だったりと生活で気を使うことも増えてきます。

また、「思ったよりも飼育費用がかかる」と感じることもあるかもしれません。
(参考:デグー飼育のデメリット

こういったことばかりだと「こんなはずじゃなかった」と感じてしまう可能性もあります。そんなことにならないよう、今回は小動物を飼育する大変さに触れていきたいと思います。

小動物を飼い始める前に知っておきたいこと

「SNSで知って欲しくなったから」「ペットショップで見掛けて欲しくなったから」とすぐ飼い始めるのは危険です。「自分の生活がペットを飼うのに適しているか」よく考えてみましょう。

動物の飼育に適さないライフスタイル

  • 動物アレルギーがある
  • 1人暮らしで出張が多い
  • 家族に動物が苦手な人がいる
  • 引っ越す予定がある
  • お金に余裕がない方

上のような状況で飼育するのは、飼い主・動物の両方にとって幸せではありません。
また、すでに犬や猫など他のペットを飼っている場合は、「相性や生活スペースをどうするか」も考慮する必要があります。自分のライフスタイルで一緒に暮らせるか、しっかり確認してから飼うようにしましょう。

はじめて小動物と一緒に暮らす方へ

飼育をする上で大変なことを伝えてきましたが、小さなペットはたくさんの癒やしをくれます。そんな小動物たちと飼い主が幸せになれるよう、ここからは「はじめて小動物を飼育する方」に向けた内容を紹介します。

飼育に必要なものを準備する

ペットたちが安心して過ごせる生活スペースとして、小動物の生態に合ったケージを購入しましょう。高さが必要な動物は「デグー・チンチラ・モモンガ・リス」などです。

ハムスター・モルモット・ハリネズミは高さのあるケージを必要としていませんが、ほどほどの床面積があるほうが運動もでき、快適に過ごすことができるでしょう。回し車が必要な小動物には、その分のスペースも必要です。

餌入れや水入れのほか、牧草を食べる動物には牧草入れ、「のぼり木・ステージ・回し車・巣箱」なども必要になる場合があります。固いものを齧るのが好きなデグー・モルモットのためには、かじり木を用意してあげることもあります。
(参考:デグー飼育のために用意すべき物

小さなペットたちに安全な部屋作り

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デグー・モルモット・チンチラは時にはケージから出して、部屋の中を自由に歩かせることも可能です。しかし、人間が暮らす部屋は、ペットにとって危険がいっぱいです。窓はしっかり閉め、外に出ないようにすることはもちろん、家具と家具の間に入り込むすき間も埋めておきましょう。家具の裏などに入り込んでしまっては大変です。

かじる習性のある動物が多いので、電気コードはカバーでガードすることをオススメします。観葉植物や人間用の食べ物も齧ると危険なものが多いのです。必ず片づけておきましょう。

ペットが床を歩くときに滑って足を痛めないように、フローリングにはマットを敷いておくと安心です。毛足の長いじゅうたんを敷くと、ペットの足の爪が引っかかりケガをすることがあります。毛足のないマットがオススメです。

お部屋を散歩している時は、誤って踏んでしまわないよう注意深く動き、できれば動かないようにしましょう。特にカーペットやクッションなどの下に入り込んだときが危険です。(参考:デグー部屋散歩の注意点

小まめなお手入れで清潔に!

ペットたちが健康的に過ごせるよう、清潔を保つことが大切です。「水入れや給水ボトル・エサ入れ」は毎日洗い、新しいものを入れます。床材の汚れも取り除いて交換しましょう。

汚れ具合によっては、床材ごと新しいものに取り換える必要もあります。自分が疲れているから、忙しいから今日はやらないというわけにはいきません。不潔にしているとダニやコバエがわいてしまうこともあり、ペットが病気になることもあります。

動物病院を決めておく

動物病院は、あらかじめ決めておきましょう。犬や猫を診てくれる動物病院はすぐ見つかりますが、デグーなどの小動物はエキゾチックに分類されるため、診てくれる動物病院が少ないです。

なるべく通いやすい動物病院に問い合わせて、診てもらえるかどうか確認しておきましょう。休診日のこともあるので、動物病院を2件見つけておくと安心です。

定期的な健康診断に出かけて、「普段の元気な様子も見ておいてもらうこと」「血液検査値などデータを取っておくこと」は健康管理に大切なことです。
(参考:デグーの動物病院選びのポイント

飼育が簡単な動物はいません!

当然のことですが、動物を飼い始めた以上、最期まで必ず面倒を見てあげてください。「もっとなつくと思ったのになつかなかった」「想像以上に手間がかかった」「飼うのに飽きてしまった」などの理由で、途中で飼育を放棄することは絶対にやめましょう。

飼い主さんには、ペットが寿命を迎えるその日まで、少しでも動物たちが快適に過ごせるように工夫してほしいと思います。「小さいから飼いやすい」と思われがちなペットも、飼い始めると意外と手間が掛かることがわかります。

しかし、手間をかけた以上にたくさんの癒やしをくれて、飼い主さんにとってかけがえのない存在となります。言葉を話さなくても家族の一員であり、友人となってそばで癒してくれます。どんなに小さくても命のある生き物たち。最期まで大切に飼い続けてください。