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今人気のエキゾチックアニマルとは?特徴や飼い方を紹介します!

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デグー

「デグー・チンチラ・モルモット」など、いわゆるエキゾチックアニマルと言われる動物の写真をブログ・SNSで見かけることが増えてきました。

ただ、一般的にはまだ知らせていない動物も多く、エキゾチックアニマルとはどんな動物?という方も多いのではないでしょうか。そこで、どんなエキゾチックアニマルにはどんな動物がいるのか飼育方法や特徴と合わせて紹介します。

 

エキゾチックアニマルとは?

エキゾチックアニマル

「exotic(エキゾチック)」=「外国の」、「珍しい」という意味のとおり、外国から来た動物をさします。実際海外から入ってくる動物がほとんどですが、なじみのあるうさぎやシマリス、ハムスターも含まれています。

獣医療の世界では「犬や猫以外」をエキゾチックアニマルとしているようです。
また、哺乳類だけではなく「亀・トカゲ・ヘビ」などの爬虫類、カエルなどの両生類もエキゾチックアニマルに入れられていることがあります。

エキゾチックアニマルという名称に明確な定義はないが,現在,一般的な獣医療において,あるいはペット産業においてエキゾチックアニマルというとき,それはペットして飼育されている犬,猫以外の動物をさしており,系統分類学的には哺乳類,爬虫類,両生類,そしてある種の無脊椎動物に属しているものといえるだろう.鳥類については,飼い鳥としての歴史が古く,エキゾチックアニマルとはいわないことが多いようである.また,魚類についても同様である.

参考:日本獣医師会

どんな動物が人気?

エキゾチックアニマルの飼育頭数がわかるデータは残念ながら見当たりませんが、動物病院の先生が「増えてきている」と記していることからも、飼育数は増えていると考えられます。

本邦は世界的に見てエキゾチックアニマルの輸入大国であり、飼育頭数も年々増加し、来院も決して稀でなくなった。

参考:Exotic Pet Clinic

人気の秘密として、メディアで多く取り上げられるようになったこと、フクロウやカピバラカフェなど、エキゾチックアニマルを間近で見られる機会が増えたことも理由としてあるのではないでしょうか。

また、犬や猫は飼えない賃貸マンションでも、小さなエキゾチックアニマルなら飼える場合もあります。こういった飼いやすさも「増えてきている」理由かもしれません。

ここで、代表的なエキゾチックアニマルを紹介します。飼育の詳細は、必ずそれぞれの飼育本やペットショップ、獣医の話を参考にしてください。

モルモット

モルモット

南米アンデス山脈が原産のモルモットは、動物園のふれあいコーナーでも人気のある動物です。毛色や模様が豊富なうえ、短毛種から長毛種、無毛種と毛並みも豊富です。草食性で牧草や専用のペレットを食べます。

体長が約25cmと意外に大きめですが、比較的おとなしい個体が多く、飼いやすいイメージがあります。しかし、高温多湿が大の苦手なので、暑い夏はエアコンで涼しくしてあげる必要があります。糞尿量も多く、定まったところで排泄しないので小まめな掃除が欠かせません。

デグー

デグー

デグーも南米アンデス山脈原産のげっ歯類で、群れでコミュニケーションをとりながら生活しています。懐きやすいうえに頭も良く、「名前を呼ぶとわかる子」「芸を覚える子」もいます。草食性動物なので、牧草や専用のペレットを食べます。

テグーやデグーマウスと呼ばれることもありますが、「デグー」が正解です。過去にはNHKの「Rの法則」、「マサカメTV」、日本テレビの「天才!志村どうぶつ園」、「中居正広主演のドラマ:ATARU」などのTVでも紹介されるようになり、近年人気がでてきました。

体長は12~15cm程度と小さめですが、ジャンプ力があり、思いのほか脚力があります。そのため、ケージには少し高さが必要です。回し車で遊ぶので、身体の大きさにあった回し車をいれてあげましょう。デグーも高温多湿が苦手な動物なので、夏や冬の室温調整は必須です。

フクロモモンガ

フクロモモンガ

有袋類であるフクロモモンガもペットとして人気があります。フクロモモンガは雑食性で、果物や野菜、昆虫やミルワームなども食べます。雑食性とはいえ、人間の食べものや中毒を起こす玉ねぎ・ニンニク類は与えないようにしてください。

フクロモモンガの特徴はなんといっても「滑空」することです。「カーテンから飼い主の肩に飛んでくる」ということも可能です。また、フクロモモンガは寒さに弱い動物なので、保温に気を付けてあげましょう。

ハリネズミ

ハリネズミ

写真集が発売されるなど、非常に人気があるハリネズミ!顔もかわいく、頭からお尻にかけて生えている針のような被毛が大きな特徴です。ネズミの仲間と間違えられそうですが、「食虫目」というモグラの仲間です。

食虫目という名の通り、野生では昆虫などを食べています。飼育用にはハリネズミ専用フードがあるので、昆虫が苦手な方でも大丈夫です。生きた昆虫を与えると喜んで食べるので、平気な方は時々与えてみてもよいかもしれません。高温多湿も寒さも苦手なので、室温管理には注意してください。

エキゾチックアニマルを飼う時に気をつけたいこと

エキゾチックアニマルと暮らしたら毎日が楽しいですが、デリケート な動物が多く、気温調整に気を使うことも多いです。飼い主の環境によっては、一緒に暮らすのが難しいこともあります。

エキゾチックアニマルの飼い方を確認

「どのような餌を食べるか」、「ケージはどういったものがいいのか」など、しっかり調べてから飼い始めましょう。ペットショップで見かけて、犬や猫より安いし、かわいい!と衝動買いには注意です。飼育方法が一般に浸透していないため、事前の情報収集は必須となります。

本当に飼える環境か確認しておく

家族に動物アレルギーがある場合は、飼うことをオススメできません。
また、出張や旅行が多いなど、家を空けることが多い方にもオススメしません。

ペットを飼うにはお金がかかります。最初に買うケージ一式などの初期費用に加え、毎日のフード代や床材購入代、病気になった時の治療費もかかります。

暑さや寒さが苦手なので、エアコンをずっとつけていることは日常的にあります。電気代が1.5倍~2倍になることは覚悟したほうがよいかもしれません。毎年冬時期になると、我が家では2~3万円程度の電気代がかかっています。

動物病院を探しておく

動物病院によっては、エキゾチックアニマルを診てくれないところもあります。
また、エキゾチックアニマルの何種類かは診るけど、すべてを専門としていない病院もあります。「ウサギ・ハムスター・モルモットはOKだがデグーは診察しない」、「鳥専門」という病院もあります。

エキゾチックアニマルという範囲だけでなく、実際に「その動物」を診てくれる病院をあらかじめ探しておきましょう。病気やケガをしてから、あわてて探すことのないようにしておくと安心です。(参考:デグーの動物病院選び5つのポイント!かかりつけは2軒あると安心

人獣共通感染症(Zoonosis)に気をつける

動物由来感染症とは、人と動物の間で感染が成立する病気の総称です。動物によっては、寄生虫や何かの病気に感染していたりすることもあります。

動物から人だけでなく、本来の意味では人から動物へ移る病気も含まれます。「不顕性感染」といって、感染しているのに症状が出ず、調べるまで感染に気づかないこともあるので注意が必要です。

人への感染経路

  • 動物に噛まれたり引っかかれたりした傷
  • 口移しで食べ物を与える
  • 動物に触ったあと、手を洗わずに調理する

噛まれたり引っかかれたりした後はきれいに洗い、状況によっては病院に行った方がいい場合もあります。カワイイからといって、ペットと同じスプーンを使ったり、キスをしたりなど、過剰に動物と触れ合わないように気をつけましょう。

逃がしたり、飼育放棄したりしない

「引っ越すので飼えなくなった」、「面倒になってしまった」、「思ったより大変」などの理由でペットを捨てると、命を落としてしまう危険があります。
また、外来種ではその地域の生態系を壊す可能性もあります。寿命まで家族の一員として、しっかり面倒をみてあげてください。

エキゾチックアニマル飼育で大切なこと

エキゾチックアニマルはかわいく、人によく懐く子も多くいます。私が一緒に暮らしているデグーも懐きやすいと言われています。体が小さい個体が多いので「なんとなく気楽に飼えそう」と思われがちです。

しかし、懐くかどうかは個体によるところも多く、個体によってはそうでない子もいます。また、エキゾチックアニマルは日本の気候が苦手な種類も多く、飼育する部屋の温度管理をこまめに気を配ることが大切です。

診察してくれる動物病院が限られていることもあり、「想像したより飼育が大変・・・」という部分を知っておけば「ペットをお迎えするときの判断材料」になると思います。